オーツカ エム・ファイブ
#Otsuka M-5
日本最古の西洋靴メーカーが世界に誇る伝統技術
1872年創業の日本最古の西洋靴メーカー大塚製靴が手掛けるシューズブランド。日本の靴史上に大きな役割を果たしてきた大塚製靴が、2002年にオーダーメイド(ビスポーク含む)中心のシューズサロンとして開設したのが「OTSUKA M-5」である。
M-5とは創業年である明治5年に由来している。創業1872年(明治5年)当時は文明開化から間もなく、日本には西洋靴を履く習慣がない中で、大塚製靴は、将来の日本における西洋靴の必要性を見通し、本場西洋の靴にも負けない靴作りができるよう、職人たちを育てながら技術の習得に邁進した。
その結果、創業からわずか17年後の1889年、パリ万博において大塚商店(大塚製靴の前身)が出品した靴が銀牌の栄誉に輝く。これは日本のシューズメーカーが世界のシューズメーカーと比肩できる技術力を会得したと認められた証であった。
オーツカ エム・ファイブの靴作りには、グッドイヤーウェルト製法が多く採用されており、この製法で作られる靴の中物に用いられるコルクやフェルトがクッション材の役割を果たし、履くたびにその人の足の形に馴染むため履きやすくなる造りになっている。
また、日本人は欧米人に比べて靴を着脱する機会が多いことを考慮して、靴のかかとには二重のステッチが施されてる。着脱によって靴にかかる負担を軽減するだけでなく、腰革の縫い合わせ部分にまでステッチが及んでいるため、ほつれを防ぐ効果もある。
モノ作り大国、日本における大塚製靴の靴職人が手仕事で仕立てる靴のクォリティは嘘いつわりのない見事なもので、これぞ世界に誇れるメイド・イン・ジャパンだと言われる。