グレンソン
#Grenson
英国らしさを持ちつつモダンな新味をプラスした名門ブランド
1866年にウィリアム・グリーンが英国靴の聖地と呼ばれるノーサンプトン州で創業。ブランド名は「グリーンと息子(Green & Sun)」を縮めたもので、最高品質を求める職人気質は、息子たちに代々受け継がれている。
一人の靴職人から始まった小さな工房には、やがて多くの職人が集まり、事業は順調に発展。1874年に建てられた最初の工場は、創業者の名前から「Greens Yard」と呼ばれた。1895年には法人化され、1911年には工場をさらに拡大。
量産可能な最高の製法である”グッドイヤーウェルト製法”で一足あたり約200の工程で8週間費やして製造する現在のような生産スタイルを確立し、英国紳士靴の代名詞的存在として世界中から認められるようになる。
実はグッドイヤーウェルテッド製法を世界で初めて導入したのも、このグレンソンの工場であったと言われている。1974年に制作されたアメリカ映画「華麗なるギャツビー」においては、衣装を担当したラルフローレン氏のセレクトによりグレンソンの靴が劇中で使用され、注目を集めた。
近年は格段にモダナイズされた新作を発表。とはいえ持ち前の骨太なモノ作りはいまだ健在で、生真面目なセミスクエアトゥ、釣り込みや縫製に見られる堅実さなど、古き良き伝統をしっかり受け継いでいく姿勢は変わらない。