革靴の選び方:購入編

高級革靴を買うにあたり自分の足にフィットする靴を選ぶ事は非常に重要です。一生付き合える靴とは、自分の足にフィットして疲れにくく、履き続ける事で美しく風合いを纏っていきます。正しい靴の選び方のポイントを押さえて
自分に合ったものに出会う為のポイントをご紹介します。

選ぶポイントまとめ

福岡 靴磨き Massaro

・いつものスニーカーより1センチ小さく
・少しきつめを選ぶ
・捨て寸を計算する
・正しいフィッティングを知る
・足のサイズは変化する
・靴屋には17時に行く

スニーカーサイズよりも小さめ?

福岡 靴磨き ジパンシー

革靴を選ぶのとスニーカーを選ぶにはサイズの感覚に違いがあります。
スニーカーのインソールには衝撃吸収の為にスポンジが使われている為、
足の実寸値よりも大きなサイズを選ぶと良いと言われております。
具体的には実寸値よりも0.5cm〜1.0cm大きいサイズを選ぶのが基本です。

逆に革靴の場合はスポンジなどの素材が使われていない為、
より実寸値近いものを選ぶと良いです。
これから革靴を購入しようと考えている方は、今までの
スニーカーのサイズよりも1cm小さいサイズを選ぶ事が基本となります。

少しきつめを選ぶ?

福岡 靴磨き ジャランスリワヤ

革靴はその名の通り天然の皮素材で出来ている為、どんな革でも履き続けるに
つれて、革が伸び自分の足にフィットするようになります。
その為、新品を購入する際には、少しきつめのモノを選んで
おく事をオススメしています。中底は徐々に沈んでくる事がほとんどです。
革靴を選ぶ際には「中底の沈み」と「革の伸び」を計算して、
足の指が伸びている状態で「少しきついな」と思うくらいがちょうど良いです。
*痛みを伴うサイズは小さすぎですのでサイズを変更してください。

捨て寸のがあるの?

革靴選びには「捨て寸」と言うものが存在します。「捨て寸」とは、
足を入れた時に余るつま先部分の遊びのことです。
特にロングノーズタイプの多くは、この部分があります。
この「捨て寸」の部分まで足が入らなくてもOK。こういう靴は
横幅でフィッティングを調節するので、 「捨て寸」部は空洞になります。
「捨て寸」は足の健康に取って必要不可欠なスペースです。実は、足と靴が完全にぴったりの状態では、
非常に歩きにくい靴になってしまいます。
靴の役割は足を守り、歩行をサポートすることなので、
より歩きやすさを出すためにも捨て寸は重要なものです。

正しいフィッティング方法

1.まず革靴用の靴下を履きます。
実寸値に近いサイズを選ぶ革靴にとって靴下の厚みは非常に重要です。

2.靴紐を緩める
靴の痛みを防ぎ正確に測定する為に、履く前に一度靴紐を緩めます。

3.靴べらを使い足を入れる
革靴はスニーカーと違い痛みや傷つきやすさがあります。
履く際には靴べらを使うことで劣化を抑える事ができます。

4.かかとを合わせる
前にも書いたように革靴には捨て寸がある為かかとを基準に合わせます。

5.紐を締める
足の幅や甲の高さをチェックします。幅は小指がやや当たるくらい。
甲の高さは内羽根の場合は0.5〜1.0cmくらい空いているのがジャストサイズとなります。

足のサイズは変わる

あまり意識する機会はないと思いますが
足のサイズは刻々と変わっているんです。
足を使う運動の後はサイズが大きくなる傾向にありますし、
太ったり、痩せたり寝転んでいる時間が多い日にはサイズが
小さくなる傾向があります。しかし、これを厳密に測る事は
難しい為変化することを踏まえて
自分に合ったフィッティングが必要となります。

朝昼夜いつ測るべき?

朝昼夜においても足の状態は変わる為、フィッティングの時間帯でも
靴を選ぶのには注意が必要です。人が起きている時は、
足が下になるために血流が足に行きやすく上半身に行きにくいために、
起きてから時間が経過すると徐々に 足がむくんでいきます。
そのため朝よりも夕方〜夜にかけての足の方がサイズが
大きくなる傾向があります。そこで、
フィッティングは夕方〜夜に行うのをオススメします。
夕方からの足は1日の中でサイズが最大になっているであろう時間帯なので、
次の日の朝に「キツくて足が入らない!」といった事が起こりにくいからです。

まとめ

これまで、革靴を選ぶのは少し難しいと感じる方も多かったのではないでしょうか?この記事は、これまでに革靴で、長距離を歩くと足に豆ができたり靴擦れを起こしたりしてしまっていた方に知っていただきたいと思っております。
正しい選び方をマスターして自分に合った一生物の靴を選ぶ事ができるようになれば幸いです。

BEFORE & AFTER

アッパーのパーツ名称

ソールのパーツ名称

失敗しない革靴の選び方:シーン編 

アッパーに関する辞典

記事一覧に戻る
次の記事