フランチェスコ・べニーニョ
#Francesco Benigno
コスパの高いパティーヌの靴
1926年、イタリアのナポリに創業した歴史あるシューメーカー。フランチェスコ・ベニーニョの革靴の最も大きな特徴は何よりパティーヌ(職人がひとつひとつ手塗りで染めること)の靴が安く手に入るということ。
美しい色むらや個性的で鮮やかな色彩など、風合いの面では非常に良いのですが、それだけに時間と手間がかかるので、高級な革靴でなければあまり見られないディテールになっている。
そのパティーヌをうまく量産に落とし込み、しっかりとした作りでありながらも安くパティーヌを買うことができるブランドとして地位を確立。革靴ファンの間でもこのコストパフォーマンスの高いパティーヌが非常に評価されている。
靴作りにおいて最も重要な製法は、イタリア靴ならではのデザイン性、軽さと履き馴染みの良さ、耐久性、そして革の柔らかさを最大限に活かせるマッケイ製法を採用している。
ベニーニョの靴のクオリティは確かなもので、事実、イタリア靴最高級ブランドのひとつであるステファノ・ブランキーニの靴をOEM(他ブランドからの委託生産)で作っていた実力派ファクトリーでもある。複数の色を織り交ぜた色だしは”さすが”の一言で、丹念に削り込まれた流線型のシルエットも、ヨーロッパの通の間では評価が高い。