チャーチ
#Church’s

福岡 靴磨き チャーチ

聖地ノーサンプトンの良心

1873年、靴職人の巨匠といわれた人物の曾孫だったトーマスが、その技術を受け継ぎ、息子のアルフレッドとウィリアムと共にチャーチを設立。自身の名前がそのままブランド名になっており、小さな工房からチャーチは始まった。

福岡 靴磨き チャーチ

当時の靴は、左足・右足の区別がない”まっすぐ”な形状だったという。そこに始めて左右の別を取り入れ、足なりに湾曲させた構造を作り上げたのがチャーチだった。

さらに、靴のサイズ展開に0.5単位(ハーフサイズ)を導入したのもチャーチが初だという。これによりチャーチは、1881年に行われた靴の展覧会において見事金賞を獲得。その名をヨーロッパ中に轟かせたのである。

その後、海外への進出にも力を入れつつ、対戦中の軍靴製造などを経てさらに規模を拡大していったチャーチ。1965年にはエリザベス二世が工場を視察するなど、英国靴産業の代表格にまで上り詰めた。

福岡 靴磨き チャーチ

そんなチャーチに転機が訪れたのが1999年。プラダグループに買収され、その傘下に入ったのである。しかしこれはチャーチの栄華の終わりや衰退を意味するものではなく、ブランドの靴作りにさらなる革新をもたらすのものであった。

買収はあくまで、チャーチが培ってきた歴史と伝統、靴作りの技術を尊重したうえのものであり、その基盤にモードブランドのデザイン力という新たな武器が備わったのである。

イギリスのシューズブランドの多くでは「グッドイヤーウェルト製法」が採用されている。この製法は複雑な工程を要し、非常に手間隙の掛かる製法として知られており、チャーチもこの製法で靴作りを行ってる。

福岡 靴磨き チャーチ

現在、多くのシューズブランドは大量生産を目的とし、作業の効率化を図るために機械を導入しているが、チャーチは今もノーザンプトンの工場でその全工程を職人が手作業で行っている。

その工程数は250にも及び、一足完成するまでに約8週間も要する。チャーチをはじめグッドイヤーウェルト製法を採用しているブランドは、それだけ丁寧な仕事をしているということである。

https://www.church-footwear.com/gb/en.html

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