ジョージクレバリー
#George Cleverley

George Cleverley

手袋のような履き心地

ジョージ・クレバリーがロンドンで立ち上げたのは自身の名前が入った「ジョージ・クレバリー」だ。ロンドンの靴職人の家に生まれたジョージは、同じくロンドンの高級靴店「Tuczec(トゥーシェック)」で38年間の修行を行った。彼のビスポークの基礎はここで培われた。

福岡 靴みがき ジョージクレバリー
ジョージ・クレバリー氏

この38年の修行が生み出したのが、現在は珍しくない「ノミで削りとった様なつま先」チゼル・トゥだと言われている。彼を天才と言わしめているのもまたこの絶妙な美的感覚から生み出されるチゼル・トゥだ。全体的には四角く見えるが実際は違う。絶妙な曲線で構成されており角ばった印象を与えない言わば「バランスの芸術品」だ。

1958年に晴れて自身のブランド「ジョージ・クレバリー」をスタート。
1970年に一時ブランドを休止する。
1993年にジョン・カネーラ氏とジョージ・グラスゴー氏によってブランドが再始動

福岡 靴みがき ジョージクレバリー
(左)ジョージ・グラスゴー氏 (右)ジョージ・グラスゴーJr.

足に不自由があり履ける靴に制限があったと言われるアンソニー・クレバリー氏は、靴への造形美に強い関心を持ったと言われている。

また不幸にもアンソニー・クレバリーは精神的な病で倒れ亡くなった。その後、彼の遺品から発見された木型をベースに現在も作られているのが現在の「アンソニー・クレバリー」ジョージ・クレバリーブランドの中での最高級ラインだ。

アンソニー・クレバリーの残した芸術は「手袋の様な履き心地」と言われ芸術作品であり履く人の気持ちを理解した愛の溢れる作品となっている。

https://www.georgecleverley.com

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