カペッロ
#Cappello
伝統と実績が保証するシューメーカー
1907年創業のイタリアンシューズブランドFRACAP(フラカップ)から、2010年より伝統のマッケイ製法によるニューラインとしてスタートしたブランド、cappello(カペッロ)。
イタリア軍やイタリア特殊警察の靴を手掛ける信頼性の高いシューメーカーであり、歴史こそ浅いですが、靴作りにおける確かな技術はフラカップの伝統に裏付けされていて、完成までの工程をほぼ一人の職人によって丁寧に製造されている。
カペッロの前身である「フラカップ」が誕生したのは、1908年のことで、主にイタリア国内で靴の生産、販売を手掛けていたブランドである。過去にはイタリア軍やイタリア特殊警察のための靴を生産していた実績があり、フラカップは長い間イタリアの人々に信頼されてきたブランドであった。
フラカップが靴作りの過程に採用していた製法は、ノルヴェジェーゼと呼ばれる製法で、イタリアに工房を構える多くの紳士靴ブランドが採用する製法として知られており、イタリアの靴らしく、よりデザイン性を高めることのできる構造をしていることが特徴である。
また、フラカップの靴にはサンタ・クローチェ産の革(植物のタンニンでなめしたベジタブルタンニン・レザー)のみを使用するなど、使用する革に対するこだわりが見られる。
カペッロの靴は、フラカップから受け継いだ技術やこだわり、ノウハウが存分に活かされていて、イタリア伝統のマッケイ製法で靴作りが行われている。マッケイ製法で作られた靴は、軽くて柔らかい靴に仕上がり、靴底を薄く作ることができるため、反り返りが楽であることも大きな特徴である。
ただ、靴作りの代表的な製法であるグッドイヤーウェルト製法に比べ、「丈夫さで劣る」、「ソールに厚みがないから硬い」と比較されることがあるが、カペッロでは、その点を考慮した靴を作っている。
クッション性に富んだ素材をインソールに用いたり、革のソールではなくラバーを用いたり、より快適で履き心地の良い靴を開発している。カペッロの靴は、マッケイ製法の利点を生かした薄いソールと全体のフォルムが見事にマッチした、非常に魅力的な一足と言えるだろう。