チーニー
#Cheaney
伝統と現代の融合
1886年、英国革靴の聖地”ノーサンプトン”のシューメーカーB.Rileyで工場長を経験したジョセフチーニー氏が同地で創業したのが始まり。当時の名称は、”J.Cheaney,Boot&Shoemakers(ジョセフチーニー ブーツ&シューメーカー)”。
現在は”Church’s”の子会社だが、その実130年以上の歴史のあるシューメーカである。ちなみに”Church’s”は”CHEANEY”よりも約10年早く1873年に創業している。
その後、1890年に彼の長男のAether Cheaney(アーサーチーニー)が、1903年に次男のHarold Cheaney(ハロルドチーニー)が入社し、このタイミング”J.Cheaney&Sons(ジョセフチーニー&サンズ)”に社名変更した。
チーニーは1964年にチャーチ(Church’s)に買収され、長らく同じグループに属していたことから、チャーチの弟的ブランドとして認知されてきたという歴史がある。
1999年にチャーチがプラダ(PRADA)に買収され、チーニーもプラダ傘下となったが、現在はプラダから独立し、チャーチ創業一族がチーニーの経営を行っている。
チーニーの特徴は英国靴の伝統と現代の流行をバランスよく取り入れ、重厚すぎないスマートなスタイルである。2009年には最高級ライン「インペリアル・コレクション」をスタートしている。
このシリーズはビスポークの香りを濃厚に漂わせ、トラディショナルな雰囲気を感じさせる。いままでのチーニーとは一線を画した、高級感あふれるデザインだ。このようにマーケット・ニーズにきめ細かく対応できる点もチーニーの魅力。
また、英国の伝統的なグッドイヤーウェルト製法を用いて作られるチーニーの靴は、頑丈なので長時間歩いても疲れにくい構造をしている。さらに、時代性を取り込んだ木型やパターンを採用し、古さを感じさせないデザインの靴を作り続けてきた。
最近では、チーニーで生産される靴の40%以上が世界中の有名なアパレルブランドに供給されており、日本でもビームス(BEAMS)やトゥモローランド(TOMORROWLAND)、エディフィス(EDIFICE)といった多くのセレクトショップの別注モデルを手掛けています。