アルフレッドサージェント
#Alfred Sargent
四代に渡る伝統を守り続ける老舗シューブランド
1899年創業した、英国紳士靴メーカーの聖地、ノーサンプトンで設立された老舗シューズメーカーで、ファミリービジネスで看板を守り続けてきた歴史のあるブランドである。
創設者は靴のブランド名と同じくアルフレッド・サージェント。この英国シューズブランドは100年以上の歴史があるが、一貫して聖地ノーサンプトンで靴を作り続け、親族経営で四代にわたりブランドを守り続けている。
アルフレッドサージェントの靴の魅力は、かかとにあまり厚みがないという点である。かかとに厚みがないのは好みが分かれる点ではあるが、かかとの厚みがないことによりソール部分に柔らかみが出て、履き心地が良いという魅力に繋がっている。
履き心地とフィット感のよさというのがアルフレッドサージェントの魅力の1つである。アルフレッドサージェントは、ノーサンプトンに電気が引かれた当時から、生産ラインの機械化によるコスト削減に成功していた。
アルフレッドサージェントの靴作りは、グッドイヤーウェルト製法で作られているので、機械化を導入しても、イギリスの紳士靴ブランドとして正統派な印象を受けるのはそれが理由なのではないか。
アルフレッドサージェントは、これまでに数々のOEM生産(他ブランドからの委託生産)を手掛けており、その実績から、同業者やアパレルブランドからの評価がとても高く、次々に靴の製作依頼が入ってきた。
日本でも多くのセレクトショップが別注品を注文している。グッドイヤー・ウェルト製法を採用し、伝統的な技術と靴職人の哲学により200以上の工程を経てつくられる靴の品質はとても魅力的である。
歴史ある英国紳士靴メーカーとしてのクラシックな側面を見せつつも、数々の他社からのOEM生産を経ることで手に入れたノウハウは、若者に合った革靴の生産にも活きている。この時代に合わせた柔軟性こそが長く愛されるブランドの最大の魅力であろう。