ロブス
#Lobb’s
低価格&高品質によってイタリア靴の敷居を低くした立役者
1974年にイタリアのマルケで、セネガ・ビチョンソ氏によって創業。セネガ・ビチョンソはナポリの靴職人三代目として生まれ、10歳から父親に靴作りを仕込まれたのちに20歳で靴デザイナーとしてデビュー。
イタリア靴業界の良心とも言うべき存在で、手仕事を駆使したモダンなコレクションながら、じつに良心的な価格を堅持しているのがポイント。1980年代にはボローニャの国際靴展示会で本格ドライビングシューズを発表し、世界的に大ヒットとなった。
イタリア靴ながらも、ブリティッシュ・トラッドをベースとしたフォルムが特徴的である。また、世界で初めてドレスシューズにビブラム社のラギッドソールを採用したことでも知られる。
LOBB’Sの靴は、全てがイタリア製である。イタリアはヴェネチア近くのタンナーから仕入れた”クラストレザー(無色革)”を使用し無着色のまま靴を作り上げる。そして最終工程において初めて、色染め作業に着手する。
片足ずつ慎重に、革の質感を大切しながら手作業で行うことで、綺麗なアンティークに仕上がるのだ。また、オレンジ色に染まった靴底には縫い糸を見せないヒドゥンチャンネル仕様を掛ける等、見えない部分にも職人達のこだわりとプライドが行き届いている。