宮城興業
#Miyagi Kogyo

日本のノーサンプトンで職人によって生み出される最高の靴

1941年、宮城県仙台市で宮城工業株式会社として創業。山形本社でありながら、宮城と名乗るのは宮城発祥であるからである。1952年、戦後の復興のころに本社を山形県に移し、企業としても再構築を図るため機械化を進める。

日本の戦後の経済の成長と共に事業を拡大していき、他ブランドのOEM(委託製造)としての実績を重ねていく。そのブランドの中には旧リーガル社も含まれていた。

福岡 靴磨き 宮城興業

1969年には当時イギリスの紳士靴の聖地と言われるノーサンプトンにあった靴メーカーのバーカー社と技術提携をして、早くから英国の伝統的なソールを縫いつける技法、グッドイヤーウェルト製法を導入した。

その後、バブル崩壊によりそれまでの取引先は人件費の安い海外へと生産拠点を移していく。そんな中で宮城興業は「量」に頼る仕事ではなく、少量生産で、さらに多様な注文に応えられる方向にかじを切ったのだ。

福岡 靴磨き 宮城興業

機械による大量生産の靴が増える中で、宮城興業は高い技術力を最大限に生かした、謹製誂靴(きんせいちょうか)を開発した。謹製誂靴はパターンオーダーシステムによる靴作りである。

イギリスでは、ビスポークといいイタリアでは、ス・ミズーラと呼ぶオーダーメイドの靴作りは、お客さまの足の寸法を計り、木で靴型と呼ばれるものを削り出してお客さま用のパーソナルな靴を作っていきます。

謹製誂靴は、あえてゼロから完璧をつくり出すのでは無く、100通り以上の豊富なバリエーションの履き合わせサンプル中から、お客さまにベストのものをチョイスするというやり方である。

その中からお客様の足にフィットし、お客様の好みに合ったベストのものを探し出し、更に「のせ甲」と呼ばれる微調整を行うことでベストフィッティングを目指していくのだ。

革の種類やデザイン、ソールなどのデザインも細かく選ぶことができて、木型を削ってゼロから作るビスポークよりも、はるかにリーズナブルな価格でオンリーワンの靴が作れるのである。

靴好きの中では宮城興業は「日本のノーサンプトン」と呼ばれており、これは寡黙で粘り強く、質の向上の為ならとことん仕事に打ち込む山形県人の気質が、英国の紳士靴の聖地ノーサンプトンの靴職人に似ているからだと言われている。


https://miyagikogyo.co.jp

BEFORE & AFTER

前の記事
記事一覧に戻る
次の記事